全国協定地域組織学習講師研修会2016プログラムが6月16日(木)、17日(金)2日間にわたり、東京品川の ユニセフハウスで行われました。
宮崎出発のときは土砂降りでしたが、東京は曇りでした。
ユニセフ県協会は年に何回か、小学校、中学校等を訪ね、ユニセフの活動内容を子どもたちに知ってもらうための出前授業をしています。
如何に聞き手に興味を持ってもらえるか、それは講師の力量です。
今年も、さまざまなアイディアを持ち寄って各地のユニセフ協会から事務局員とボランティアが集まりました。
今回は、広島県、北海道、鹿児島県、岐阜県、兵庫県から事例の発表がありました。
研修会ではまず最初に、早見専務理事、遠藤事務局長より挨拶があり、その後各県の事例紹介がありました。
点字で作ったユニセフ手帳
手で触れる絵本 (アップリケで作った可愛い絵本です)
岐阜県ユニセフ協会ではユニセフ手帳を盲学校の図書館ボランティアが点字に訳したり、手で触れる絵本を作って盲学校への出前授業をしているそうです。
学校事業部からはワークショップがあり、地域ごとにグループを作り、理想の2030年のためにできることを考え、発表しました。
東北、北海道地区からは震災を乗り越えて、人と自然が共存できる世界をつくろうという発表でした。
北陸地域では 経済拠点を1つに決めて、そこへの流通を確保し、それぞれの土地の得意分野を生かし発展させるという理想の案が発表されました。
私たち九州地区では5つのユニセフ協会がグループになりました。まず2030年にわが町がどうなっているかが話し合われましたが、環境破壊が進んでいたり、隣国からの悪影響など、暗い気分になるような事柄がいくつも取り上げられました。みんなの気持ちも暗くなってきたところで、今度は明るい希望を持って、2030年にどうなっていてほしいかが話し合われました。先進医療の拠点になっているとか、新幹線が通って流通が便利になり、観光の地として栄えているとか、エネルギー開発が行われ環境が改善されているとか思いつくままを模造紙に貼っていき、そのために私たちが今何をすべきか話し合われました。これはとても難しい問題でもあり、短い時間内ではなかなか考えがまとまるものではありませんでしたが、「環境に優しい未来を築かなければならないこと」これは私たちが常に心しておかなければならない課題です。
その後、東京事務所の代表である木村泰政氏からのお話と「子どもに優しい空間」CFS(Child Friendly Space)の勉強会がありました。
災害や事故などの緊急時に、子どもたちにとって安全で安心できる空間づくりをいち早く行うことは、子どもたちの保護と心の健康にとって大切であることを理解し、そのために心掛けておくこと、必要な準備や実際の手続きなどについて学んできました。私たちの住んでいる日本でもこの先いつ、どこで起こるかわからない災害や事故に備えて、CFSの勉強はそんな時にも役立つものだなと思いました。
2日間、久しぶりに脳が疲れましたが、私にとっては講師研修会は初めての体験、意義ある2日間をすごしました!