ユニセフ出前授業(宮大附属小学校)第2回目「富の分配」

附属小学校のユニセフ出前授業の第2回目が終わりました。

今回のテーマは「豊かさの差を体験して、自分の暮らしを見つめる」というものでした。

まず、ペットボトルに入ったお茶を、3つのグループに分けます。

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Cグループは豊かでない国  「えーっ、これだけ!」    Aグループは裕福な国  お茶がいっぱい

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Bグループは普通の国  でもAに比べたらものすごく少ない!

「世界がもし100人の村だったら」という本の中で発表されたデータによると、

Aグループは世界の6%の人が59%の富を所有し、

Bグループは世界の74%の人が39%の富を分かち、

Cグループは世界の20%の人が2%の富をわけあっています。

 

子どもたちはそれぞれの割り当てられた立場で富の分配を体験し、様々な感想を持ちました。

「少なすぎて悔しい」  「少なくても私たちは今日一日だけの体験だけど、Cの国の人たちはこれが毎日続くと思うとかわいそう。」

「多くもらったので少ない人に分けてあげたい」  「Aの人たちは残してもったいない。」

次に、A,B, Cにはどんな国があるのでしょう、というクイズに挑戦しました。

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各クラス6班に分かれて、「ブラジルはAだよ!」という生徒が多かったのは、今まさにサッカーのワールドカップをしているから。お金持ちじゃないとできないよね。でも、まだAとはいえない。

 

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皆さんの考えはどうでしたか?

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アフリカのボツワナは、ダイヤモンドが採れて、、国のリーダーがそれをとてもうまく活用して、国の政治がとてもうまくいっている国として有名なんです。

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「中国は大きいからAかな?Bかな?」  中国はお金がたくさんあっても、人口が13億だから、山岳地帯の人たちまで行きわたらない。

 

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みんな手を挙げてよく発表します。

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最後のまとめに生徒たちの意見を聞いて驚きました。

・今日の体験をして、小さな自分だけど、将来は自分でやれることをしたいと思った。

・自分は日本に生まれたけど、生まれる国は選べない。厳しい国に生まれた人のために何かしたいと思った。

・差別をなくして平等になるよう活動したい。

・たくさんの水をもらった時分けてあげたいと思った。どうやったら平等になるのだろうと思った。

授業を終わってみんな生き生きとした顔をしていた。何かを学んでくれたでしょうか。

あと2回。次回は「文字を読めないこと」です。準備が大変だけど楽しいです。シュミレーションもしますよ。

ユニセフ学習 出前授業 (宮崎大学附属小学校)

6月11日(水) 宮崎大学附属小学校 4年生の3つのクラスに

ユニセフ学習出前授業に行ってきました。

テーマは「今、わたしたちにできること」

世界の子どもたちの状況を知り、学習を深めながら、自分にできることは何かを考える授業です。

このテーマで7月までかけて4回の授業を行います。

今日は第1回目で、DVD「ユニセフと地球のともだち」を見て、その後水瓶を運ぶ体験をしました。

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みんな食い入るようにDVDの画面を見ていました。

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他の団体からお借りした水瓶も含めて4つの水瓶が並びました。

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「わあ、重たい!」手がちぎれそうな15キロの水瓶を、みんな一生懸命運んで、途上国の子どもたちの大変さを体験しました。でも彼らはこれを抱えて2~3キロのでこぼこ道を、数回往復するのです。

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授業の終わりにはきちんとまとめをします。みんな素晴らしい感想を発表してくれました。「今日は貧しい国の子どもたちの様子を深く学びました。」小学校4年生からこんな素晴らしい言葉が聞かれようとは!

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がんばれ!あと少しだよ。

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DVDを見る前の事前学習も。世界地図を見ながら、今日はどんな国が出てくるのかな。

 

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意見をまとめたらみんなに向かって発表。「水瓶を子どもが運ぶなんて、考えられません!」

「僕も大きくなったら、ユニセフのように人の役にたつ仕事をしたいです。」

生徒たちは一様にまじめに授業に取り組み、途上国の子どもたちの大変さを感じ取ることができたようでした。

次回、来週は、「物の豊かさを知る」授業に挑戦します。