2019年度 宮崎県ユニセフ協会 理事・評議員会 開催

3月7日(木)、市民プラザ大会議室において、2019年度 宮崎県ユニセフ協会 理事・評議員会を開催しました。

はじめに宮崎県ユニセフ協会 上原会長のあいさつがありました。

前日の強風もおさまりはじめた中、理事、評議員の皆様にお集まりいただきました。

議案書の表紙には、昨年暮に橘通りでハンド・イン・ハンド募金を行った時の写真を載せました。

議長選出の後、議案審議を行い、第1号議案から第5号議案まで承認していただきました。

第1号議案では、パワーポイントを使って、2018年のユニセフの活動を見ていただきました。

そして宮崎県ユニセフ協会の2019年度の活動予定をご説明しました。

皆様には議案書、日本ユニセフ協会からの資料、宮崎県ユニセフ協会ののリーフレットをお配りしました。


意見交換では様々なご意見をいただきました。

本殿度より、就任されました理事からは新しい、ご意見やご質問をいただき、当協会にも新鮮な風が舞い込んできたように思いました。

以下、かいつまんで書き留めました。

「地域組織が広がらない(増えない)」ことについてユニセフはどう考えているのか、というご指摘がありましたが、今年は事務局長会議でも「賛助会員」が増えないことが議題に上がり、ボランティアを土台に活動する組織の永遠の課題を感じました。そんな中でも「地域づくりを大切にしたい」「他人のためになることをすることが、当たり前という教育を子どもたちにしている」などの意見には勇気づけられました。また、日本国内にも貧困の問題があるのに、ユニセフは何故外国の支援だけなのか、という疑問に対しては、「戦後ユニセフからスキムミルクをもらって元気になった記憶が基本のきほんです」という言葉に救われる思いでした。

皆様、貴重なご意見をありがとうございました。

今後の当協会の活動に役立てていきたいと思います。

今年は最後に「心の鼓動」という、シリアの難民キャンプに住む子どもたちの合唱を視聴しました。これは岡山の高校生によって日本語にも訳されて、全国の高校の合唱部に歌い継がれるように、ユニセフでは声掛けをしています。宮崎でも広げようと思っています。

今年も宮崎県ユニセフ協会を支えていただきますようにお願いいたします。

ユニセフ出前授業(宮崎市立国富小学校6年生)

2月26日(火)と27日(水)宮崎市は青島街道沿いにある国富(くどみ)小学校へ出前授業に行きました。授業を受けてくれたのは6年生の4クラス、131名の皆さんです。

少子化が叫ばれて久しいこの頃、珍しく子どもたちの人数が多い学校です。お昼休みに運動場で遊んでいる子どもたちを見る機会がありましたが、そのにぎやかさに驚きました。英語で言うなら、AMAZING!というところでしょうか。とにかく素晴らしく感動的でした。子どもって素晴らしい!単純にそう思える風景でした。

さて、国富小学校はユニセフと特別な関係があります。3年前も今回もそのことを校長先生に伝えて、出前授業に呼んでいただきました。

ユニセフは戦後の貧しい、栄養不良の子どもたちに、栄養を与えるべく、世界中の子どもたちにスキムミルクや毛布を配布しました。この真ん中にある女の子の写真は、戦後(60年ぐらい前)の国富小学校の給食の風景です。日本ユニセフ協会に保管してある写真パネルの中に、この写真があったのです。宮崎県の他の小学校もスキムミルクの恩恵を受けましたが、この写真が残っているので、国富小学校はユニセフと特別な縁があるように思えてなりません。

ということでユニセフへの導入をして、授業へと入っていきました。
いつものように「ユニセフ手帳」を広げて、世界の最も厳しい環境の国をチェックしました。アフリカのサハラ砂漠辺りの国は、植物も育たず、5歳まで生きられない子どもたちがたくさんいます。



ユニセフが支援している世界の分布を確認してから、ユニセフが実際に使っている支援物資の実物を紹介しました。

これは熱帯のマラリア感染を防ぐ蚊帳です。

これは学用品バッグです。津波で何もかも流された日本の東北の子どもたちにもこのバッグが配布されました。

この後、DVDで世界の子どもたちの置かれた厳しい状況を見て行きます。
今見た支援物資が出てきたら手を挙げて確認しましょう。

このようにして、生徒たちはユニセフの活動と世界の子どもたちの状況を学ぶことができました。最後に「ユニセフ手帳」で私たちにできることを確認しました。
募金も大切です。それよりも今日のように、世界について勉強すること、そして、周りの人に伝えること。それが一番大事です。今日帰ったらお家の人に伝えてください。

国富小学校では、6年生全員に感想文をかいてもらって、すぐに私たちに届けていただきました。
授業があったその日、普段家では学校のことをあまり話さない子どもが、「今日はユニセフの人が学校に来て、いろいろ話してくれたよ。」ということを話したそうです。そんなことを保護者の方が学校に伝えてくださって、本当によかった、と、私にも報告がありました。
感想は素晴らしいものでした。記念になりますので、このホームページに、抜粋ですが、記録を残したいと考えています。7日の役員会が終わってから少しずつ追加します。お楽しみに。

国富小学校6年生の感想です(抜粋)。

・先日はお忙しい中、国富小学校6年生のためにお越しくださり、本当にありがとうございました。私は先生方のお話を聞くまではあまりユニセフに興味を持っていませんでした。漢字ノートの裏表紙に載っている、ユニセフの紹介は読んだことがあったけど、あまりその意味を理解せずにただ、読んでいるだけでした。でも今回先生方のとてもいいお話を聞いて思ったことがあります。それは命を大切にするということです。授業の最初に、同じ子供でも、5歳未満で死んでしまう子や学校に行きたくても通えない子などがいることを知りました。だから、今、私はこうして平和に暮らせていることに感謝しようと思いました。そしてユニセフの活動をもっと調べてみようと思います。本当に大事なお話をありがとうございました。

・今回この授業で「ワクチン」「ピーナツバターあじの栄養食品」「井戸を掘る」ことを、配ったり手伝ったりすることをしていて、「ユニセフの助けが必要な方々はとても勇気づけられ、感謝していると思います。これからもお体に気を付けて、このような活動を続けてください。

・ぼくはいつもお店に募金箱があるとき無視していたのですが、今回のユニセフの話を聞いて、「少しでもいいから募金しよう」と思いました。また、時間があったら、ユニセフ手帳を読み、今自分ができることを考えていこうと思いました。

・とても分かりやすく説明していただき有難うございました。世界中には貧しい国があることが分かりました。、、、ユニセフはとても大切なお仕事なんだなあと思いました。貧しい国があることを忘れずに生活していきたいです。

・私は始め「ユニセフってなんだろう」と思っていました。でも今回(国連児童基金)の意味を知れてよかったです。そして本当に現場で使われているものも見れてよかったと思うし、勉強になったので、とても良い貴重な体験ができてよかったです。

・僕は今までユニセフのことをあまり知りませんでした。だけど今日は話をしてくださったお蔭で、世界には汚い水を使っている人たちがいるということを聞いてとても驚きました。そして水を大切にしようと思いました。この学習を通して考えが変わりました。ありがとうございました。

・私は学校にいけない子どもたちがいるのは知っていたけど、学校に行ってない間その子どもたちが何をしているのか詳しくは知らなかったので、すごく勉強になりました。そして女子だけ働いて、男の子は学校に行くというのはかわいそうだなあと思いました。あと、私たちの募金で難民の人たちの命などが救われると知って私も募金をして力になりたいなと思いました。私はこの学習はとてもいいなと思いました。だから他の人にも知ってもらいたいので、ユニセフのことを広めていきます。

・、、、またユニセフ手帳の裏の世界地図もしっかり説明していただけるのでとてもよくわかりました。この学習を通して、水汲みで学校にいけないという子どももいるので自分が教育を受けられているということに感謝して、、、学校でも授業を受けたいです。

・、、、心に残った話は、私たちは水道の蛇口をひねることさえすればきれいな安全な水が出てくるけど、ほかの国の人たちは、遠くから水を運んできて、やっとお水が手に入るというところです。、、、そしてその人たちのために水道を作るのはほんとうにすごいと思います。

・僕たちもワクチンを買うためのボランティア活動をしていますが、、、、あんなにも苦しんでいるなんて泣きそうになりました。子どもたちを助けたいと思いました。なので、調べる、考える、行動するを実行し、少しでも役にたてるよう頑張りたいと思います。

・今までユニセフの名前は知ってましたが、活動内容や言葉の意味は全く知りませんでした。日本のように安全な国はわずかなんだと知った時はその国の人はかわいそうだと思いました。これからはもっと募金やペットボトルキャップ集めの活動にたくさん参加しようと思いました。おとなになったら、ユニセフの支援活動に参加したいです。

・ユニセフの名前は知っていましたが、募金のお金が何に使われているのかがわからなかったので、今日の勉強のおかげで色々ことに使われていることがわかりました。まだ子どもなのにはたらかないといけないことがすごく大変だなあと思いました。世界には学校に行きたくてもも行けない人がいることも知りました。僕はサッカーをしているので知っているけど、長谷部選手も協力していることを初めて知りました。世界の子どもたちの命を守るために活動をしているユニセフがすごいと思いました。

・僕はユニセフのことを聞いたことはあるけど意味や分かりやすい説明を聞いて今度からはユニセフってなあにと聞かれたら、ユニセフ協会の皆様に教えてもらったことをぱっと言えるように心掛けたいと思います。家に帰ってからすぐ、ユニセフ協会の皆様が来たよといったら、ユニセフってなあに?と聞かれました。だから素早く、思いつき言えました。今日はありがとうございました。またいろいろ聞いてみたいです。

・(色々な支援物資を見せてくれて、)とても分かりやすかったです。私もユニセフ協会に入ってみて外国のみんなの力になってあげたいなと思いました。私はユニセフってなに?とか、ユニセフってくだらないとか思っていたけど、今日教えてくださったお蔭でユニセフのことがよーく分かり、興味を持ちました。お忙しい中ありがとうございました。

・私は安全な水を飲めない国がたくさんあることや、治療をすれば治る病気にかかって亡くなった人がたくさんいることを知っていたけど、どれほど大変なのかを、この学習を通して改めて知りました。私は嫌なことがあったらすぐに「いやだ」といえるけど、そんな簡単なことじゃすまないこともあることを知りました。長谷部選手がユニセフに入っていることを知って、こんな有名な人も入っているんだなあと思いました。私はこれから世界で困っている人がたくさんいることを知ったので、少しでも役立てるように募金をしようと思います。私たちのために授業をしてくださって本当にありがとうございました。

・今回話を聞いて日本は恵まれているなあと思いました。テレビなどでもユニセフのCMで骨と皮だけのようにやせた子どもをたまに見ます。私は今回「ユニセフ」は世界の子どもたちの支援をしていることを初めて知り、同じ年齢なのに、こんなにもつらい生活をしている子どもたちが世界中にあふれていることに悲しいなと思いました。私は日本は終戦からここまで、「平和」と「平等」を大切にして今のように幸せな国になれたのに、なぜ、世界では日本と同じように幸せになれない国があるのか不思議に思いました。、、、私は今回、「平和」と「平等」の大切さと「世界平和」はどうやったら実現できるのか、改めて考えさせられました。本当に貴重な授業をありがとうございました。

・僕は特に5,6歳くらいの小さな女の子が、勉強が大好きで、将来は医者になって病気になっている子を助けたいといっている映像が心に残りました。、、、でもほんとは良い環境で育ってきた僕たちがそんな子たちを救ってあげなくてはいけないのにと強く思いました。将来はそんな子が一人もいないような未来を僕たちがつくりたいです。

・僕はユニセフのことがわかりませんでしたが、話をしてくださったのでわかりました。ユニセフは子どもの健康や戦争(犠牲者)の保護をするとっても役に立つ人たちなんだなと思いました。戦争や栄養失調の人たちの支援をしていました。僕はこのたった一つの命を大切にこれからも使いたいと思いました。5歳までしか生きられない子どもたちの話を聞いてかわいそうと思ったけど、治る方法もあったので安心しました。それはバターピーナッツの味がする食べ物でした。

・本当にわかりやすく聞き取りやすい授業でした。僕は外国の人があんなに大変なことをしていることを初めて知りました。これからはこの体験があったので、自分ができることがあったらしたいと思います。

・昔の写真に、ユニセフの支援を受けている国富小学校の子どもたちの写真があって驚きました。

・恵まれない子どもたちの映像を見て、私たちは学校にも通えるし、友達と遊んだり好きなものを食べたりすることが当たり前だけど、そうではない子どもたちもたくさんいることを知って、私たちがどれだけ贅沢な暮らしができているかわかりました。5歳まで生きることができない子たちや、子ども兵士になった子たちののような子どもたちが少しでも減るといいなと思いました。わたしはユニセフみたいな活動をすることは出来ないけど、ペットボトルキャップを集めたり募金をすることで少しは子どもたちの助けになったらいいなと思いました。

まだまだたくさんの感想文を寄せていただきましたが、今回はこの辺で終わります。書いてくれた皆さん、それから読んでくださった皆様ありがとうございました。また元気が出てユニセフのことを伝えていきます。

ユニセフ出前授業(宮大附中E級)

2月26日(火)宮崎大学付属中学校E級へユニセフ出前授業に呼んでいただき、行ってきました。今年から新しい先生が担当になられ、いつもの和やかな雰囲気で授業を進めました。

「ユニセフ手帳」を広げて世界地図で、世界の最も厳しい環境のアフリカの国をチェックしました。そしてそれらの国では5歳まで生きられない子どもたちがとても多いということを勉強しました。
そういう国にワクチンが届けられる様子を見た後、児童労働の様子や子ども兵士や、自然災害で学校に行けなくなった子どもたちの話を見ました。
それから、
この日の「本県初公開!」のDVDを視聴しました。
みんなの顔が一斉にTVに向いているのは・・・

シリアの難民キャンプの子どもたちが歌う「心の鼓動」を視聴しました。
中心でソロをうたっているのは目の見えない女の子です。
シリアの子どもたちが「子ども時代を返してほしい!」と歌います。でも希望はなくさないで、私たちは生きていく、そんな歌を、瓦礫の中で歌います。
これはシリアのユニセフ親善大使の人がつくりました。岡山の高校生が日本語に訳して歌いました。宮崎でも今高校の合唱部にお願いしています。
この歌が宮崎で歌い継がれていったら素晴らしいです。

そして授業の最後に、いつものように、ユニセフ募金を頂きました
これはE級の皆さんが作品を作って募金を集めた貴重なお金です。
ユニセフの募金がどのように使われるかを今日勉強したので、またお家の方にも報告してください。きっと子どもたちのワクチンになったり文房具になったりすることでしょう。

今日は皆さんユニセフの話を一生懸命聞いてくださってありがとうございました。

東大宮地区防災の日フェスティバル

2月24日の日曜日、宮崎市東大宮地区防災の日フェスティバルが行われました。地区としては初めての試みということでした。私たちはできるだけ多くの人にユニセフの活動と、「宮崎県ユニセフ協会」の存在を知っていただくために、喜んで参加させていただきました。

朝の10時から開会式。空は・・・どんより、今にも泣きだしそうでした。

「宮崎県ユニセフ協会」は今回はとても張り切って、6つのプログラムを準備して参加しました。

私たちがお借りしたテントの全景です。

1番目は何といっても「東日本大震災をわすれない!」写真展です。あの大震災から8年が過ぎました。学ぶべきことを学び、日々の生活に活かせているでしょうか。南海トラフのこと、どれだけ真剣にとらえていますか?

皆さんが一番楽しんでくださったのは、「SDGsの缶バッジ作り」でした。SDGsの絵をバッジにして胸につけると、お友達から「それなあに?」と聞かれます。そうしたら、「SDGsというのは、地球を救うためにみんなで取り組む17の目標なんだって。」と答えます。そんなイメージで、このプログラムを企画しました。

これは「ユニセフとSDGsのクイズコーナー。期待したよりも多くの人が立ち寄って問題に取り組んでくださいました。クイズを解きながらいろいろなことを学べるように工夫してあります。
SDGsは [子どもの権利」についても問題提起しています。日本は子どもの権利や女性の権利が先進国の中では本当に遅れています。「子どもの参加」という言葉を見て、何人もの人が、「これ、なんですか?」と聞かれ、話が弾みました。

SDGsの勉強をして、「それでは私たちに何ができるのか?」と考えたときに、このディスプレーを見てください。FSCのマークやWWF
のマークがついた商品を買うことで、SDGsに取り組んでいる企業を応援することができます。

その他、「2050年の天気予報」というDVDも放映しましたが、午後からとうとう雨が降り出して、お客さんもまばらになり、多くのディスプレーがとてももったいなかったです。

5月の最後の土日に県の防災の日フェスティバルがあると思いますので、その時にまた広報活動を頑張ります。皆様のご来場をお待ちしています。