8月26日、宮崎大学附属小学校へ、4回目のユニセフ出前授業に行ってきました。
今日は、ユニセフの活動を知ってもらう まとめの時間です。
先ず、カンボジアのスタディーツアーの報告から始めました。
ユニセフでは、支援を受けている国に行って、ユニセフの活動を直に見てくるというスタディーツアーというのをしています。
事務局の小村さんは、数年前にカンボジアに行って現地の状況を勉強してきました。
子どもたちはまだ小学4年生なので、カンボジアの位置もまだはっきりとはわかりません。
ユニセフは学校を作り、できるだけ多くの子どもたちが学校に通えるよう活動を続けています。
カンボジアの小学校の授業風景を見たり、↓
子供に予防注射を受けさせる母親の様子を見たり、↓
ユニセフの指導で地面に掘られたトイレも見ました。これだけでずいぶん衛生状態がよくなりました。
また村の中心には井戸が掘られ、子供たちは遠くまで水を汲みに行かなくてよくなり、その分学校に行くことができるようになりました。
スタディーツアーの報告の後は、「ユニセフ手帳」を使って今回の授業のまとめとして、ユニセフの活動をおさらいしました。
「ユニセフ手帳」の裏側には世界地図が描かれています。青く塗られた国と白い国があります。その違いをまず確認しました。それから、ユニセフの本部があるニューヨークと東京を確認しました。
それから、この紙の真ん中をはさみで切って、折って、「ユニセフ手帳」の出来上がりです。
「ユニセフ手帳」の順番を追って、ユニセフの活動を見ていきました。一番生徒たちが喜んだのは、蚊帳体験でした。蚊帳はマラリアをうつす蚊を防ぐために、人々に配られます。蚊帳を初めて見た!という生徒がほとんどでした。「自慢じゃないけど、私は子どもの頃、毎晩蚊帳で寝ていました。」という私の冗談は、残念ながら通じませんでした。
ユニセフの青いランドセルが、東日本大震災の時にも、学用品をなくした子どもたちに配られたこと、今でも5歳まで生きられない子どもたちが1年間で660万人もいること、これは約5秒に一人亡くなっている計算だということ、それでも、22年前のデータと比べると、約半分に減っていること。これはユニセフやその他のたくさんの団体や人々の努力のおかげだということなどを話しました。子どもたちは熱心に聞いてくれました。
そして最後の最後に、「私たちにできること」はなにか、というまとめになりました。「ユニセフ手帳」の5ページ目には100円でできることが具体的にに書いてあります。ここで「何かしたい!」と思った子もいたようです。「100円が何個集まるとこんなことができる。」という情報を見て、「何となく100円募金する、よりも、具体的な何かのために100円募金できるから、やりがいがある。」というような意見も出ました。
7ページに「私たちにできること」としてまとめてありますが、この中の「行動する」というところの「報告会をする」に注目しました。
「今日おうちに帰って、ご両親やおじいさんおばあさんに、この「ユニセフ手帳」を見せながら、こんなことを勉強したよ。」と言って話題にしてくれたら、それが今一番早くみんなにできることです。」
みなさん、先生方、世界の子どもたちのこと、ユニセフのことを一生懸命聞いて、考えてくださってありがとうございました。
他の学校の先生方もこの報告をご覧になって、ユニセフに出前学習に来てもらいたいと思われた方は、連絡を下さい。
Tel.0985-31-3808
E-mail: info@unicef-miyazaki.jp
担当:宇都宮