ユニセフ出前授業(宮崎市立国富小学校6年生)

2月26日(火)と27日(水)宮崎市は青島街道沿いにある国富(くどみ)小学校へ出前授業に行きました。授業を受けてくれたのは6年生の4クラス、131名の皆さんです。

少子化が叫ばれて久しいこの頃、珍しく子どもたちの人数が多い学校です。お昼休みに運動場で遊んでいる子どもたちを見る機会がありましたが、そのにぎやかさに驚きました。英語で言うなら、AMAZING!というところでしょうか。とにかく素晴らしく感動的でした。子どもって素晴らしい!単純にそう思える風景でした。

さて、国富小学校はユニセフと特別な関係があります。3年前も今回もそのことを校長先生に伝えて、出前授業に呼んでいただきました。

ユニセフは戦後の貧しい、栄養不良の子どもたちに、栄養を与えるべく、世界中の子どもたちにスキムミルクや毛布を配布しました。この真ん中にある女の子の写真は、戦後(60年ぐらい前)の国富小学校の給食の風景です。日本ユニセフ協会に保管してある写真パネルの中に、この写真があったのです。宮崎県の他の小学校もスキムミルクの恩恵を受けましたが、この写真が残っているので、国富小学校はユニセフと特別な縁があるように思えてなりません。

ということでユニセフへの導入をして、授業へと入っていきました。
いつものように「ユニセフ手帳」を広げて、世界の最も厳しい環境の国をチェックしました。アフリカのサハラ砂漠辺りの国は、植物も育たず、5歳まで生きられない子どもたちがたくさんいます。



ユニセフが支援している世界の分布を確認してから、ユニセフが実際に使っている支援物資の実物を紹介しました。

これは熱帯のマラリア感染を防ぐ蚊帳です。

これは学用品バッグです。津波で何もかも流された日本の東北の子どもたちにもこのバッグが配布されました。

この後、DVDで世界の子どもたちの置かれた厳しい状況を見て行きます。
今見た支援物資が出てきたら手を挙げて確認しましょう。

このようにして、生徒たちはユニセフの活動と世界の子どもたちの状況を学ぶことができました。最後に「ユニセフ手帳」で私たちにできることを確認しました。
募金も大切です。それよりも今日のように、世界について勉強すること、そして、周りの人に伝えること。それが一番大事です。今日帰ったらお家の人に伝えてください。

国富小学校では、6年生全員に感想文をかいてもらって、すぐに私たちに届けていただきました。
授業があったその日、普段家では学校のことをあまり話さない子どもが、「今日はユニセフの人が学校に来て、いろいろ話してくれたよ。」ということを話したそうです。そんなことを保護者の方が学校に伝えてくださって、本当によかった、と、私にも報告がありました。
感想は素晴らしいものでした。記念になりますので、このホームページに、抜粋ですが、記録を残したいと考えています。7日の役員会が終わってから少しずつ追加します。お楽しみに。

国富小学校6年生の感想です(抜粋)。

・先日はお忙しい中、国富小学校6年生のためにお越しくださり、本当にありがとうございました。私は先生方のお話を聞くまではあまりユニセフに興味を持っていませんでした。漢字ノートの裏表紙に載っている、ユニセフの紹介は読んだことがあったけど、あまりその意味を理解せずにただ、読んでいるだけでした。でも今回先生方のとてもいいお話を聞いて思ったことがあります。それは命を大切にするということです。授業の最初に、同じ子供でも、5歳未満で死んでしまう子や学校に行きたくても通えない子などがいることを知りました。だから、今、私はこうして平和に暮らせていることに感謝しようと思いました。そしてユニセフの活動をもっと調べてみようと思います。本当に大事なお話をありがとうございました。

・今回この授業で「ワクチン」「ピーナツバターあじの栄養食品」「井戸を掘る」ことを、配ったり手伝ったりすることをしていて、「ユニセフの助けが必要な方々はとても勇気づけられ、感謝していると思います。これからもお体に気を付けて、このような活動を続けてください。

・ぼくはいつもお店に募金箱があるとき無視していたのですが、今回のユニセフの話を聞いて、「少しでもいいから募金しよう」と思いました。また、時間があったら、ユニセフ手帳を読み、今自分ができることを考えていこうと思いました。

・とても分かりやすく説明していただき有難うございました。世界中には貧しい国があることが分かりました。、、、ユニセフはとても大切なお仕事なんだなあと思いました。貧しい国があることを忘れずに生活していきたいです。

・私は始め「ユニセフってなんだろう」と思っていました。でも今回(国連児童基金)の意味を知れてよかったです。そして本当に現場で使われているものも見れてよかったと思うし、勉強になったので、とても良い貴重な体験ができてよかったです。

・僕は今までユニセフのことをあまり知りませんでした。だけど今日は話をしてくださったお蔭で、世界には汚い水を使っている人たちがいるということを聞いてとても驚きました。そして水を大切にしようと思いました。この学習を通して考えが変わりました。ありがとうございました。

・私は学校にいけない子どもたちがいるのは知っていたけど、学校に行ってない間その子どもたちが何をしているのか詳しくは知らなかったので、すごく勉強になりました。そして女子だけ働いて、男の子は学校に行くというのはかわいそうだなあと思いました。あと、私たちの募金で難民の人たちの命などが救われると知って私も募金をして力になりたいなと思いました。私はこの学習はとてもいいなと思いました。だから他の人にも知ってもらいたいので、ユニセフのことを広めていきます。

・、、、またユニセフ手帳の裏の世界地図もしっかり説明していただけるのでとてもよくわかりました。この学習を通して、水汲みで学校にいけないという子どももいるので自分が教育を受けられているということに感謝して、、、学校でも授業を受けたいです。

・、、、心に残った話は、私たちは水道の蛇口をひねることさえすればきれいな安全な水が出てくるけど、ほかの国の人たちは、遠くから水を運んできて、やっとお水が手に入るというところです。、、、そしてその人たちのために水道を作るのはほんとうにすごいと思います。

・僕たちもワクチンを買うためのボランティア活動をしていますが、、、、あんなにも苦しんでいるなんて泣きそうになりました。子どもたちを助けたいと思いました。なので、調べる、考える、行動するを実行し、少しでも役にたてるよう頑張りたいと思います。

・今までユニセフの名前は知ってましたが、活動内容や言葉の意味は全く知りませんでした。日本のように安全な国はわずかなんだと知った時はその国の人はかわいそうだと思いました。これからはもっと募金やペットボトルキャップ集めの活動にたくさん参加しようと思いました。おとなになったら、ユニセフの支援活動に参加したいです。

・ユニセフの名前は知っていましたが、募金のお金が何に使われているのかがわからなかったので、今日の勉強のおかげで色々ことに使われていることがわかりました。まだ子どもなのにはたらかないといけないことがすごく大変だなあと思いました。世界には学校に行きたくてもも行けない人がいることも知りました。僕はサッカーをしているので知っているけど、長谷部選手も協力していることを初めて知りました。世界の子どもたちの命を守るために活動をしているユニセフがすごいと思いました。

・僕はユニセフのことを聞いたことはあるけど意味や分かりやすい説明を聞いて今度からはユニセフってなあにと聞かれたら、ユニセフ協会の皆様に教えてもらったことをぱっと言えるように心掛けたいと思います。家に帰ってからすぐ、ユニセフ協会の皆様が来たよといったら、ユニセフってなあに?と聞かれました。だから素早く、思いつき言えました。今日はありがとうございました。またいろいろ聞いてみたいです。

・(色々な支援物資を見せてくれて、)とても分かりやすかったです。私もユニセフ協会に入ってみて外国のみんなの力になってあげたいなと思いました。私はユニセフってなに?とか、ユニセフってくだらないとか思っていたけど、今日教えてくださったお蔭でユニセフのことがよーく分かり、興味を持ちました。お忙しい中ありがとうございました。

・私は安全な水を飲めない国がたくさんあることや、治療をすれば治る病気にかかって亡くなった人がたくさんいることを知っていたけど、どれほど大変なのかを、この学習を通して改めて知りました。私は嫌なことがあったらすぐに「いやだ」といえるけど、そんな簡単なことじゃすまないこともあることを知りました。長谷部選手がユニセフに入っていることを知って、こんな有名な人も入っているんだなあと思いました。私はこれから世界で困っている人がたくさんいることを知ったので、少しでも役立てるように募金をしようと思います。私たちのために授業をしてくださって本当にありがとうございました。

・今回話を聞いて日本は恵まれているなあと思いました。テレビなどでもユニセフのCMで骨と皮だけのようにやせた子どもをたまに見ます。私は今回「ユニセフ」は世界の子どもたちの支援をしていることを初めて知り、同じ年齢なのに、こんなにもつらい生活をしている子どもたちが世界中にあふれていることに悲しいなと思いました。私は日本は終戦からここまで、「平和」と「平等」を大切にして今のように幸せな国になれたのに、なぜ、世界では日本と同じように幸せになれない国があるのか不思議に思いました。、、、私は今回、「平和」と「平等」の大切さと「世界平和」はどうやったら実現できるのか、改めて考えさせられました。本当に貴重な授業をありがとうございました。

・僕は特に5,6歳くらいの小さな女の子が、勉強が大好きで、将来は医者になって病気になっている子を助けたいといっている映像が心に残りました。、、、でもほんとは良い環境で育ってきた僕たちがそんな子たちを救ってあげなくてはいけないのにと強く思いました。将来はそんな子が一人もいないような未来を僕たちがつくりたいです。

・僕はユニセフのことがわかりませんでしたが、話をしてくださったのでわかりました。ユニセフは子どもの健康や戦争(犠牲者)の保護をするとっても役に立つ人たちなんだなと思いました。戦争や栄養失調の人たちの支援をしていました。僕はこのたった一つの命を大切にこれからも使いたいと思いました。5歳までしか生きられない子どもたちの話を聞いてかわいそうと思ったけど、治る方法もあったので安心しました。それはバターピーナッツの味がする食べ物でした。

・本当にわかりやすく聞き取りやすい授業でした。僕は外国の人があんなに大変なことをしていることを初めて知りました。これからはこの体験があったので、自分ができることがあったらしたいと思います。

・昔の写真に、ユニセフの支援を受けている国富小学校の子どもたちの写真があって驚きました。

・恵まれない子どもたちの映像を見て、私たちは学校にも通えるし、友達と遊んだり好きなものを食べたりすることが当たり前だけど、そうではない子どもたちもたくさんいることを知って、私たちがどれだけ贅沢な暮らしができているかわかりました。5歳まで生きることができない子たちや、子ども兵士になった子たちののような子どもたちが少しでも減るといいなと思いました。わたしはユニセフみたいな活動をすることは出来ないけど、ペットボトルキャップを集めたり募金をすることで少しは子どもたちの助けになったらいいなと思いました。

まだまだたくさんの感想文を寄せていただきましたが、今回はこの辺で終わります。書いてくれた皆さん、それから読んでくださった皆様ありがとうございました。また元気が出てユニセフのことを伝えていきます。