学校にいけないことの体験を通して、世界の子どもたちの様子を知り、自分と比べよう
「学校へ行けないことの体験なんて、できるの?」とみんな考えました。
例えば、大切な「薬」や「農薬」の文字が読めなかったら、、、。
ネパール語と韓国語とパキスタン語で、それぞれ「水」「薬」「農薬」と書いたペットボトルを グループ(家族)に配りました。
急に家族に病人が出ました。どれかが「薬のはず!」 家族の誰も学校に行っていないので、文字が読めません!でも家族で話し合っていちばん「薬」と思えそうなペットボトルを選びました。
2組
「どれが薬かしら?」
「きっとこれだわ! 」
「いいえ、これよ!」
その後、病人役の人に「薬」を飲んでもらい(演技)、リアクションをしてもらいました。間違って「農薬」を飲んだ人はますます苦しんで、大変でした。ある国では赤ちゃんが病気になり、文字の読めない母親が間違って農薬を飲ませてしまったというニュースがありました。
学校に行けないとはどういうことか、次は、ユニセフの「ミーナのにわとり」というアニメを見ました。
「女の子は学校に行かなくていい。」という家族で、ミーナは水汲みやお母さんの手伝いをしなければなりませんが、
やはり学校に行きたくて仕方がありません。(下につづく)
学習が終わったら いつものようにみんな意見を発表します。
・文字が読めるということは当たり前ではないんだ。
・文字が読めないと命に係わる大変なことになる。
・文字を読める喜びを感じた。 (世界で学校に行けない子ども5700万人)
3組
「飲んでみて下さい。薬かな?それとも、、、」
(つづき)ミーナはオウムのミーチュに 代わりに学校へ行ってもらいます。学校ではちょうど掛け算の勉強をしていました。
「ににんが4、にさんが6」ミーチュに教えてもらって、 一度覚えると、ミーナは楽しくてたまりません。カエルも、ににんが4、 にわとりも にさんが6.
ある日、泥棒がにわとりを盗んで逃げました。 (下につづく)
学習した後は、感想を紙に書いてまとめます。
・学校に行ったから丈夫な赤ちゃんの育て方まで学べる。
・学校に行けない子どもたちの分まで勉強しようと思った。
1組
ペットボトルは(字が読めない)村の人が配りました。「農薬があるから気を付けてね。役場の人が説明に来るからね。」
(つづき)ミーナは掛け算の復習をしようとして にわとりを数えます。すると1羽足りません。「泥棒だ!みんな泥棒をつかまえて!」
お父さんも床屋さんも農作業中の女の人もひげそり中の人も みんなで泥棒を追いかけます。そしてついに逃げ切れなくて泥棒はつかまりました。
「ミーナ、どうやって泥棒だと気付いたの?」「掛け算で計算したのよ。」それを聞いて村のみんなが、女の子も学校に行って勉強すべきだと分かります。
ミーナはお父さんから「明日から学校に行ってもいいよ。」と言われ、大喜びです。
学校にいけないとは どういうことでしたか?
・学校に行けないと困ります。行けることはありがたい。
・男女で差別があるのはおかしい。
・私たちがみんな学校に行けるいい世界にしていきたいと思った。
ユニセフのスタッフの感想:昔は病気で命を落とすのも「運」ということが多かった。けど、運に左右されないようにみんなが学校に行って、自分の命を自分で守れるようになってほしいですね。