出前授業 宮崎県立延岡商業高校

日  時  令和4年11月9日(水)14:30~15:15         場  所  体育館                        講演内容  SDGsと私たちの未来                        対  象  2学年 106名   

授業のめあて

世界で起きている課題と、世界が達成すべき目標SDGs(持続可能な開発目標)について知り、課題解決のためにどんな行動をとりたいか考える。

授業で伝えたことは

世界中で起こっているさまざまな災害や環境の変化について振り返り、地球温暖化・気候変動の原因となる温室効果ガスを大量に排出しているのは先進国であるにも関わらず、最も深刻な被害を受けているのは、災害に備えたり、被害から回復したりする力の弱い国や地域の子どもたちであることを知る。

それに追い打ちをかけた新型コロナウイルスによる影響と、ウクライナ危機で中東やアフリカの国々は、飢餓が深刻化している。さまざまな課題は、一つの国だけでは解決できないので、SDGsについて知り、課題解決のために、一人ひとりが取り組まなければならない。

SDGsの基礎知識について

SDGsはMDGs(ミレニアム開発目標)から引き継がれた。
2001年から2015年にかけて取り組んだミレニアム開発目標(MDGs)の成果として、多くの命が守られ、多くの問題を解決する原動力になったが、達成状況から、様々な格差が浮き彫りになり、“取り残された人々”の存在が明らかになった。そこで、これらの問題は途上国だけの問題ではなく、地球全体で取り組んで、解決しなければならない。ということが分かり、SDGsは格差をなくす(=”誰ひとり取り残さない”)を重要な柱とし、MDGsで浮き彫りになった課題も加えられつくられた目標である。

SDGsに取り組むための3つのキーワード

発明(気づくこと)・イノベーション・キャンペーン

こんなことでいいのかな?イヤもっと地球にやさしい方法があるはずだ。と最初は問題を見つけるところから。そして、自分が取り組んでみたい課題が見つかったら、その解決について、身近なところから、大きな仕組みを変えるところまで、考えてみる。大事なのは、ひとりでやるのではなく、多くの人と話し、意見を交流させること。そしてできることから行動にうつすこと。若者が変化を起こす主役です。

ユニセフの活動とSDGsについて

そして最後に、子どもの成長を応援するためにユニセフがどんな活動をしているのか。等について伝えました。

Kさんの感想から

今回の講演を聞いて、より詳しくSDGsについて知ることができました。ほかの国の問題に私たちは関わっていないように感じていましたが、ペットボトルなどのプラスチックゴミを出すことで、海を汚し、海の生き物が被害を受けてしまうなど大きく関わっていることを知りました。そして私たちの知らないところで多くの人が苦しんでいることも知りました。私たちは当たり前に安全な学校に通い、多くのことを学び、きれいな水が水道から出ますが、そのことを当たり前と思わずに、世界中の人がこれらのことを平等に受けることができる世界になってほしいです。

今後の総合的な探求の時間として、ブレーンストーミングで出たアイデアをKJ法を用いて整理し、まとめていく学習が計画されているそうです。皆さんの活躍を楽しみにしています。